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佐賀城

佐賀県佐賀市、国道264・208号線に挟まれたエリアに位置する佐賀城公園。その中心スポットが、佐賀藩を治めた鍋島氏の居城・佐賀城です。高さ30mを超える松や楠が植えられた幅50メートル以上の堀に北・西・南を囲まれ、城が木々の中に沈んで見える様子から「沈み城」とも呼ばれていました。
享年11年の大火災と明治7年の佐賀の乱（佐賀の役・佐賀戦争）でほとんどの建造物が消失してしまった佐賀城。唯一残った鯱の門（しゃちのもん）および続櫓は、昭和28年に佐賀県、昭和32年に国の重要文化財に指定されました。屋根の両端に、門の名前の由来にもなった高さ1.7mの青銅製の鯱の装飾が施された門扉には、佐賀の乱の激しさを物語る銃痕が今も生々しく残っています。
現在は本丸御殿が復元され、平成16年に佐賀城本丸歴史館としてオープンしました。床面積が約2,500平方メートルで、木造復元建造物として日本最大級。45mの畳敷きの廊下や320平方メートルの大広間が広がる館内には、「佐賀城の変遷と本丸」「幕末・維新期の佐賀」「鍋島直正と幕末佐賀藩」のテーマでさまざまな資料が展示されています。
佐賀城へは、最寄りインターチェンジの長崎自動車道佐賀大和ICから国道263・264号線を南下し、約20分でアクセスできます。九州佐賀国際空港からは、県道49号線を北上し、約20分です。佐賀城北側には、4か所あわせて140台分の無料駐車場が整備されています。

佐賀バルーンミュージアム

「佐賀バルーンミュージアム」は、日本初の熱気球を体感できるミュージアムです。佐賀市では、毎年秋になるとバルーン大会「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」を開催。アジア最大級の大会で、佐賀市の大空を色とりどりのバルーンが舞う様子は圧巻です。この大会は、佐賀市を約80万人の観客が笑顔で空を見上げて楽しめる「熱気球の街」にした有名な大会です。バルーンは風が大敵なので、大会期間中といえども天候によってはバルーンが飛ばせないこともあります。
そんなデリケートなバルーンを、一年を通していつでも室内で体感できるのが佐賀バルーンミュージアムです。館内は1階と2階に分かれており、バルーンの仕組みや大会の競技内容など、奥深いバルーンの世界を知ることができます。佐賀バルーンミュージアムは、長崎自動車道の佐賀大和ICから市内方面に車で約20分の場所にあり、佐賀空港からも約20分で到着できます。施設内の駐車場は普通乗用車が65台収容可能ですが、大会期間中は多くの観光客でにぎわうため、レンタカーで訪れるなら周辺のコインパーキングを利用することも視野に入れておくのがおすすめです。
ミュージアムの周辺には「佐嘉神社」や「徴古館（ちょうこかん）」などの歴史的文化財が点在しています。また、佐賀グルメとして有名な佐賀牛を堪能できる飲食店もあるので、観光がてら歴史探索や佐賀グルメの食べ歩きも楽しめるでしょう。佐賀を訪れる際は、ぜひ佐賀バルーンミュージアムやその周辺の観光を満喫してみてください。

佐賀市歴史民俗館

「佐賀市歴史民俗館」は、佐賀市内に残る歴史的建造物を保存し、市の財産として管理・整備している場所です。現在では、佐賀市の重要文化財に指定されている「旧古賀銀行」「旧古賀家」「旧牛島家」などの7館が開館しています。この7館は観光や見学施設として無料公開されており、コンサートや展示会など、各種イベントの会場としても利用されています。
旧古賀銀行は1885年に唐津市で設立され、九州の5大銀行と言われるまでに隆盛した銀行です。しかし、慢性的な不況によって業績が悪化し、1926年に休業、その後解散となりました。解散後は佐賀商工会議所や佐賀県労働会館、自治労佐賀県本部として施設を利用し、その後は佐賀市所有の建造物として現在に至ります。また、2016年に新しく追加された「旧森永家」と「旧久富家」は佐賀県遺産に指定されている旧家で、この2館ではモノづくり体験スペースやカフェなどを展開。佐賀の伝統工芸品の展示や製作実演の見学、写真館、ステンドグラス工房など、多種多様なテナントが出店しています。
佐賀市歴史民俗館は佐賀市内中心部にあり、長崎自動車道の佐賀大和ICから約20分。50台分の駐車場を完備しているので駐車場の心配はありません。しかし、施設周辺には一方通行の道路があるため、レンタカーで行く際は運転にご注意ください。入場料は無料なので、佐賀の歴史探索に興味がある人はぜひ佐賀市歴史民俗館へ足を運んでみてください。