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熊本城

熊本市を代表する観光名所といえば熊本城！大阪城、名古屋城とともに、日本三名城のひとつに数えられる名城です。熊本城公園はお花見の名所としても知られ、例年漆黒の城郭を背景に桜が咲き誇る3月の下旬から4月上旬にかけてのシーズンは、国内外から多くの観光客が訪れています。
熊本城と城下町を含む茶臼山は、もともと隈本城、千葉城という二つの城があった土地でした。関ケ原の合戦の後、肥後藩主となった築城の名手・加藤清正が、茶臼山全体を強固な防衛機能を持つ城下町として7年の歳月をかけ整備。築城を機に名前を「熊本城」と改めたそうです。万一の籠城に備えて城内に銀杏の木をたくさん植えていたことから、「銀杏城」という別名でも知られています。
城内は阿蘇の山並みを背景にそびえる天守閣や、敵の侵入を防ぐ「武者返し」の石垣など見どころいっぱい！西南戦争の舞台となり焼失した天守は、昭和35年（1960年）に当時の姿をできるだけ復元して再建されました。江戸時代に改築された当時の姿をそのまま残した宇土櫓をはじめとする櫓や城門は、国の重要文化財や特別史跡として指定されています。
車でのアクセスは、九州自動車道の熊本ICから国道57号を経由して、県道28号から熊本市街方面へ約8km。平成28年の熊本地震により被害を受け、多くの場所が立ち入り規制されていますが、二の丸駐車場や加藤神社をめぐる周遊ルートから天守や櫓を見学できます。また、熊本市役所の14階にある無料の展望所も城内を一望できるオススメスポットです。

水前寺成趣園（すいぜんじじょうじゅえん）

熊本県熊本市にある水前寺成趣園。肥後熊本藩の初代藩主となった細川忠利公が、清水の湧き出るこの土地を気に入って休憩所（お茶屋）にしたことが始まりです。その後、孫の剛利公の時代になって大規模な作庭が行われ、桃山式の回遊式庭園「成趣園（せいしゅえん）」として築造されました。
美しく芝の手入れが行き届いた庭園内は、一周30分ほどで散策できます。熊本でも有数の花見スポットでもあり、春の梅や桜、秋の紅葉の美しさは特筆もの！園の中央にある大きな湧き水池に泳ぐ鯉のエサは、園内で購入できます。正面入り口からすぐ右手にある茅葺屋根の建築物は、かつて京都御所にあった建物を移築した「古今伝授の間」と呼ばれる書院造の建物です。現在は一般にも公開されていて、園内の優雅な風景を眺めながら、細川家秘伝のお菓子「加勢以多（かせいた）」と一緒にお抹茶をいただくこともできますよ。
成趣園にある出水神社は、明治10年に旧藩士が細川家歴代の藩主を祀り建立した社殿です。参道に並ぶお土産売り場で買った熊本銘菓は、園内には各所にあるベンチでのんびり味わえます。お正月には初詣の参拝客で賑わい、甘酒の振る舞いや初染め、新春羽根つきなど新春の催しも行われます。
周辺は密集した住宅街に囲まれています。熊本市電の水前寺公園停留場のある県道28号線方面から車でアクセスする場合は公園の入り口を見つけづらいので、はじめて訪れるときはナビを活用しましょう。公園に専用の駐車場はありませんが、参道の正面に有料の駐車場が整備されています。