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南紀白浜空港近くの観光情報

和歌山県の南西部に位置する南紀白浜空港は、羽田空港から75分ほどのフライトで着く空港です。2階には和歌山のお土産やスイーツが買えるショップ、レストランがあります。スカイルーム、サンルームと名付けられた会議などに使える多目的室も完備。紀勢自動車道南紀白浜I.Cから和歌山県の各方面に向かえます。
南紀白浜空港からすぐ、車で行けば6分ほどで着くのは「アドベンチャーワールド」です。アドベンチャーワールドは、動物園と水族館、遊園地を一挙に楽しめる総合レジャー施設。中でも有名なのは、5頭のジャイアントパンダに会えることです。別料金でツアーに申し込めば、近くで見ることもできます。目いっぱい遊んだあとは、「白浜温泉」でリラックス。日本三古湯に数えられ歴史のある湯どころで、外湯や足湯が点在しています。
世界遺産に認定された「熊野古道」も見どころの一つ。熊野三山（本宮・新宮・那智）への参詣の為、古代から中世にかけて多くの人が通ったであろう中辺路（なかへち）、大辺地、小辺路が熊野参詣道と言われています。発心門王子から熊野本宮大社までは、歩きやすい初心者向けの熊野古道ウォークコース。棚田や茶畑などが残る集落を見ながら歩くことができます。また、高野山町石道や建造物などが世界遺産である「高野山」は、弘法大師が開いた聖地です。車で巡るモデルコースなども紹介されており、気軽に行くことができます。山内の宿坊やお店に行けば、精進料理を味わうことも可能です。

南紀白浜空港近くで人気の観光スポット

熊野古道

熊野古道は、熊野三山に通じる参詣道の呼び名です。紀伊路（きいじ）、小辺路（こへち）、中辺路（なかへち）、大辺路（おおへち）、伊勢路（いせじ）、大峯奥駈道（おおみねおくがけみち）の6つの道を合わせて熊野古道と呼びます。紀伊路を除く熊野古道が「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成の一部として2004年に世界文化遺産に登録されました。
熊野古道は、古代より熊野三山と呼ばれる「熊野本宮大社」、「熊野速玉大社」、「熊野那智大社（くまのなちたいしゃ）」の3つの神社へ参詣する道として庶民から天皇、貴族まで利用され信仰されてきました。908年には宇多法皇が参詣し、1090年にも白河上皇や後白河上皇も頻繁に参詣し、源氏、平氏などの武将も訪れました。『伊勢へ七度、熊野へ三度』と言われるほど、人々の信仰が厚かったことがうかがえます。
中辺路を歩いた先には、伏拝王子という場所が現れます。ここは熊野本宮大社まで徒歩で1時間余りの箇所で、この場所から「大斎原（おおゆのはら）」と呼ばれる本宮の森を眺めたと言います。しかし現在はそこに熊野本宮はなく、明治時代に水害で被害を受けたため、残された社殿を500mほど離れた現在の場所に遷座されました。鳥居は残されており、高さは約34m、幅約42mもの大きさです。
熊野古道のウォーキングは、コースにより難易度や所要時間が異なり、初心者から熟練者まで楽しめるようになっています。
「湯の峰温泉」は、日本最古の湯と言われ、辺路の道沿いにあり休息に利用できます。1日に7回湯の色が変わると言われるつぼ湯は湯垢離場として世界遺産に登録されています。
熊野古道へのアクセスは、車で熊野本宮大社を目標とすると、道の駅中辺路より国道311号線で約32km、所要時間は約35分です。十津川温泉からは、国道168号線で約35km、約42分です。

高野山

高野山は、和歌山県伊都郡高野町にあり、八葉の峰と呼ばれる山々の総称です。また、高野山真言宗総本山の金剛峯寺（こんごうぶじ）の山号のことを言います。2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成の一部として、高野参詣道の町石道や三谷坂、黒河道、女人道と金剛峯寺境内などの高野山に関わる史跡がユネスコ世界文化遺産に登録されました。
高野山は、816年にこの地で弘法大師が真言密教を開いた日本仏教の聖地です。総本山金剛峯寺は、高野山全体を指して呼び、山一帯がお寺となっています。現在は117箇所のお寺があり、そのうち宿坊として参詣者へ宿を提供しているお寺は52寺もあります。
弘法大師によって開山した金剛峯寺は、平安時代半ばになると、火災などもあり衰退していきますが、再び再興されるようになり、藤原道長や白河上皇、鳥羽上皇などが参詣するようになります。
鎌倉時代になり、北条政子は源頼朝のために「金剛三昧院（こんごうさんまいいん）」を建立しました。戦国時代には織田信長と対立することもあり、何度か攻められましたが、信長が本能寺の変で死去し、高野山は無事難を免れました。江戸時代からは、大名などが高野山に多く子院や墓碑、供養塔などを多く建てるようになりました。奥の院の参道を歩くと、伊達政宗、武田信玄、武田勝頼、上杉謙信、石田三成、明智光秀、織田信長、豊臣家など、多くの武将の墓碑を見ることができます。
高野山の本堂にあたるのは、「壇上伽藍（だんじょうがらん）」の金堂です。現在の建物は昭和7年に7度目に再建されたものです。日本美術を取り入れた影響もあり、木村武山（ぶざん）の壁画や、高村光雲の彫刻による薬師如来の本尊が祀られています。
高野山へのアクセスは、京都・大阪方面からは阪和自動車道美原JCTから南阪奈道路に乗り、羽曳野ICで下車、国道170号線で河内長野へ向かい、国道371号線に乗り換え、国道370号線、480号線で高野山です。大阪市内から約2時間30分の所要時間です。

アドベンチャーワールド

アドベンチャーワールドは、和歌山県西牟婁郡（にしむろぐん）白浜町にあるテーマパークです。動物園、水族館、遊園地の3つが揃っています。なかでも、動物園のジャイアントパンダの展示はアドベンチャーワールドの名物となっています。日本でのジャイアントパンダの展示は、アドベンチャーワールド以外では、上野動物園と神戸市立王子動物園のみで、これらの動物園は中華人民共和国からパンダを借り入れています。2018年現在、アドベンチャーワールドには6頭が暮らしています。
動物園のエリアは「サファリワールド」と呼ばれ、ライオンやアムールトラ、アミメキリン、ホワイトタイガー、アフリカゾウ、など25を超える種類の動物に出会えます。専用車に乗って見学したり、散歩して見たり有料のカートやガイドツアー、エサやり体験なども楽しめます。
水族館のエリアは「マリンワールド」と呼ばれ、イルカやクジラのパフォーマンスショーやアシカのショー、イルカと触れ合い体験をしたり、ペンギンやホッキョクグマ、ゴマフアザラシなどの海の生き物にも出会えます。
遊園地の「プレイゾーン」では、観覧車の「オーシャンビューホイール」やスリル満点のジェットコースター「ビッグアドベンチャーコースター」など、親子で楽しめるものからカップルや友人同士で楽しめる乗り物が揃っています。
アドベンチャーワールドへのアクセスは、紀勢自動車道南紀白浜ICを下車し、県道34号線を進み、およそ15分の所要時間です。

白浜温泉

白浜温泉は、和歌山県西牟婁（にしむろ）郡白浜町に位置する温泉地。約1350年もの歴史があり日本三古湯の1つです。万葉集や日本書紀など古典で紹介されるほど有名な温泉地で天智天皇をはじめ多くの皇族に愛されてきました。豊富な湧出量と泉質で日本三大温泉地として数えられるほどの名湯です。肌がツルツルになる温泉や長時間ゆっくりとつかれる温泉などさまざまなお湯を堪能できます。湯崎七湯である「崎の湯」や「牟婁（むろ）の湯」などの外湯や足湯が豊富にあるので、湯浴みを楽しみたい人におすすめです。
白浜温泉の魅力は温泉の泉質だけではありません。海のそばにあるため、絶景を堪能しながら温泉につかれる点も人気の秘密といえます。白い砂浜と青い海のコントラストがきれいな「白良浜（しららはま）」をはじめ「円月島（えんげつとう）」など景観が美しい観光スポットが豊富にあります。また、リゾート地として人気の高い観光スポットでもあるため、家族連れからカップル、熟年夫婦とさまざまな世代の人が楽しめる温泉地として評判です。
名古屋や関西方面から白浜温泉に車でアクセスする場合は、名神高速道路を使って吹田JCTで近畿自動車道に入ります。そこから約28km進んだ松屋JCTで阪和自動車道に乗り換えて南紀田辺ICまで向かいます。南紀田辺ICから紀勢自動車道に入り、南紀白浜ICで一般道におりてから約4kmの場所にあります。2時間30分ほどかかると考えておけばよいでしょう。東京や東北方面からアクセスする場合は飛行機で南紀白浜空港まで行くのが便利です。空港からレンタカーで県道33号線を経由して約10分車を走らせると到着します。