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花巻空港近くの観光情報

岩手県の花巻空港、通称「いわて花巻空港」は、県内唯一となる空の玄関口です。最寄り駅のJR花巻空港駅までは約4km、空港から花巻市の中心部までは車で5分と好アクセス。新千歳空港、伊丹空港、福岡空港、名古屋小牧空港の4つの国内線と、台湾への国際線が就航しています。
宮沢賢治ゆかりの地としても知られる花巻市の周辺は、宮沢賢治記念館や童話村、宮沢賢治イーハトーブ館など、作者の功績や物語の世界観を楽しめるスポットも満載です。空港内にある宮澤商店でも、宮沢賢治の関連グッズがお土産として購入できます。3階建てのターミナルビルには、ほかにも県内各地の特産品を扱ったお土産ショップが充実。2階にあるレストラン阿比高原では、阿比そばや盛岡冷麺など岩手の名物グルメに舌鼓を打つこともできます。
岩手を縦断する国道4号線や、九州自動車道と接続する釜石自動車道の花巻空港ICも近く、東北新幹線花巻駅までは車で約15分と、空港から各エリアへ車でのアクセスも良好。北には城下町として栄えた県庁所在地の盛岡市、西には秘湯名湯あふれる八幡平、南には2011年（平成23年）に世界遺産に登録された平泉など、空港周辺エリアは見どころもいっぱいです！

花巻空港近くで人気の観光スポット

平泉

平泉は、岩手県南部、北上川と衣川（ころもがわ）の間にある町です。一帯には奥州藤原氏（おうしゅうふじわらし）および源義経の建築物・庭園といった考古学的遺跡群があり、2011年にはユネスコの世界文化遺産に登録されています。
平泉の代表的な遺跡には、国宝・金色堂（こんじきどう）を有する中尊寺、日本を代表する庭園のある毛越寺（もうつうじ）、極楽浄土を表現した庭園のある幹自在王院跡（かんじざいおういんあと）などがあります。また、世界遺産ではないものの、周辺には柳之御所遺跡（やなぎのごしょいせき）や達谷窟毘沙門堂（たっこくのいわやびしゃもんどう）といった見ごたえのあるスポットも点在します。
歴史にまつわるイベントも各地で開催されています。特に「春の藤原まつり」「平泉水かけ神輿」「中尊寺薪能」「秋の藤原まつり」など、平安の雅な世界を楽しむことができる人気のイベントです。また、座禅や写経、法話が自然に囲まれた世界遺産の寺院で体験できます。東北指折りの桜や紅葉の名所も多く、四季折々の変化も楽しめます。なお、広い範囲に名所が点在するため車での移動が便利ですが、巡回バスやレンタサイクルの利用も平泉を効率よく周るのに役立ちます。
最寄りの駅は東北本線JR平泉駅、新幹線の駅は一ノ関駅です。車を利用する場合、東北自動車道・平泉前沢ICから約5分で平泉中心部に辿り着きます。なお、世界遺産を中心とした主要な遺跡は県道300号線沿いに多くあります。

花巻温泉

花巻温泉は、岩手県花巻市の西部、台川の清流沿いにある北東北の代表的な温泉地です。伝統的な会席膳が味わえる旅館からファミリーに人気の大型ホテルまであり、年齢を問わず寛げる宿が揃っています。温泉の泉質は単純温泉。肌に優しく、湯あたりしにくい体に優しい湯です。
花巻といえば、童話作家であり農学者であった宮沢賢治の故郷としても有名な地です。花巻農学校に勤務していたころ、生徒を連れて花巻温泉近隣の豊沢川や釜淵（かまぶち）の滝を訪れていたそうです。現在では、広さ約5,000坪もの敷地を持つ「花巻温泉バラ園」に、宮沢賢治が設計した日時計の花壇や賢治が愛したバラ「グルスアンテプリッツ」を見ることができます。なお、温泉地から徒歩10分の場所にある釜淵の滝は、高さ8.5m幅30mの名滝があります。周辺は遊歩道が整備されており、湯上りの散策に最適です。
花巻温泉以外にも、花巻市内には「宮沢賢治イーハトーブ館」や「宮沢賢治童話村」など宮沢賢治にちなんだ観光スポットがあります。また、日本酒の伝統文化を保存・伝承する施設「南部杜氏伝承館（なんぶもりしでんしょうかん）」や、ワインの醸造・熟成・瓶詰などが見学できる「エーデルワイン」など、お酒にまつわる施設もあります。
花巻温泉へは、東北本線JR花巻駅から路線バス約20分、車の場合東北自動車道・花巻ICから約5分の場所にあります。飛行機の利用であれば、いわて花巻空港から車で約15分です。

宮沢賢治記念館

宮沢賢治記念館は、童話作家・詩人であった宮沢賢治の世界に触れることのできる花巻市の人気観光スポットです。宮沢賢治と言えば「銀河鉄道の夜」や「風の又三郎」、「注文の多い料理店」など、今なお読み継がれる作品を残したことで知られています。賢治が「イーハトーブ」と名付けた理想郷は花巻市がモチーフと言われ、記念館では多くの資料をもとに、ビデオ、スライドなどを用いて彼の心象世界を感じることができます。
また、宮沢賢治は作家活動だけでなく、農学校の教職についていた時期もありました。地質調査や肥料研究を行なう農学者の側面もあります。また、妙法法華経の教えに親しみ、宗教を通じて弱者への献身的精神を培った人格者でもありました。このように多彩な表情を持つ宮沢賢治をより理解できるよう、館内は科学・芸術・宙（そら）・祈・農の5つの部門に分けて展示しています。
記念館は高台にあるため、展望ラウンジから花巻の街並みを見渡すことができます。おなかが空いたら、敷地内にあるレストラン「注文の多い料理店・山猫軒」の郷土料理や花巻の食材を活かした洋食メニューがおすすめです。
場所は新幹線新花巻駅から約2km車で約3分、東北本線花巻駅から約8車で約15分の距離です。東北自動車道を利用の場合、花巻ICより約9km車で約20分の場所にあります。
宮沢賢治記念館のほかにも、近隣に「宮沢賢治イーハトーブ館」や「宮沢賢治童話村」といった違うコンセプトを持つ施設があります。施設間のシャトルバスもあるため、宮沢賢治記念館と合わせて訪れてもいいでしょう。