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岐阜城

岐阜城は、織田信長が安土城に移るまでの8年間、天下統一への拠点としてきた名城です。かつては『国盗り物語』で知られる斎藤道三の居城でした。織田信長が稲葉山城の城主となってから、城名を岐阜城へ、周辺の地名も井の口から岐阜へと改めたそうです。
日本百名城のひとつに数えられる岐阜城の天守は、昭和31年（1956）に再建されました。三層四階の天守内部は、史料展示室になっています。天守閣最上階の展望室は、岐阜市内を一望できる金華山の頂上から360度を見渡せる絶景スポットです。眼下には長良川と市街地の景色が広がり、遠く日本アルプスや養老山脈などの山々や伊勢湾まで一望できます。
金華山の山頂にある岐阜城までは、車でアクセスすることはできません。山のふもとにある岐阜公園に車を停めて、ロープウェーでアクセスしましょう。JR岐阜駅や名鉄岐阜駅から車で向かう場合、岐阜公園まで約15分です。山麓駅から山頂駅までは約4分、山頂駅から岐阜城まで徒歩約10分です。
標高329ｍの金華山は、山頂まで手軽に登れるトレッキングスポットとしても人気です。山頂までの時間はおよそ30分から1時間。初心者向けから上級者向けまで、10の登山道が整備されています。なかでも岐阜公園の登山口から続く七曲り登山道（大手道）は、およそ2kmの緩やかな道が山頂駅付近まで続く初心者にオススメのコースです。山頂駅のレストランでは、金華山名物の「信長どて丼」も味わえます。

正法寺

JR岐阜駅から車で約10分。正法寺（しょうほうじ）は、岐阜県指定重要文化財の「岐阜大仏」をご本尊とする寺院です。場所は金華山のふもとにある岐阜公園からすぐ近く。3階建ての風変わりな大仏殿のなかに、巨大な黄金色の大仏様が安置されています。
岐阜大仏は、高さおよそ13.7m。耳の長さだけでも約2.1mと、乾漆仏としては日本一大きな大仏様です。乾漆仏とは、木材で骨格を組み、竹を編んだ上から粘土を塗ってから、上に経文、漆、金箔を施して作られた仏様のこと。その独特の作り方から、「籠大仏」という別名もあるそうです。
拝観料を支払い、大仏殿に足を踏み入れると、さほど広くない空間に安置された黄金色の大仏様が拝観者を迎えてくれます。江戸時代、寛政の頃に相次いだ大震災や大飢饉で亡くなった方々の菩提を弔うため、38年もの歳月をかけて建立されたそうです。その表情は優しく、大仏様を囲む個性豊かな五百羅漢も見応えがあります。大仏様の背面には、死後の世界を描いた地獄絵図の掛け軸も飾られています。お堂内はフラッシュを焚いての撮影は禁止されているのでご注意ください。興味のある方は、ぜひ実際に訪れてご覧になってくださいね。
正法寺の前の通りは一方通行となるため、通り過ぎないようにご注意ください。大仏殿の裏手にあたる建物南側に、拝観者専用の無料駐車場が数台分あります。岐阜公園や歴史博物館の駐車場からも徒歩圏内です。

金華山ドライブウェイ

金華山ドライブウェイは、金華山の西麓にある夕日丘入り口と、南麓にある岩戸公園入り口を結ぶ、全長約4.6kmのドライブコースです。桜や紅葉のスポットでもあり、シーズン中は多くのドライブ客でにぎわいます。
JR岐阜駅から夕日丘入り口と岩戸公園入り口まで、どちらも車で15分圏内です。夕日丘入り口は岐阜県歴史資料館近くに、岩戸公園入口は国道156号を郡上・関方面に進んだ先の高架横にあります。
デートスポットとして有名な金華山展望公園は、岩戸公園入り口からおよそ10分で到着します。岐阜市街地はもちろん、大垣や名古屋方面までの夜景を大パノラマで見渡せる岐阜県内でも屈指の夜景スポットです。展望台の駐車場には、お手洗いも設置されています。ドライブウェイの最奥にある水道山展望台も、長良川を中心に岐阜市の市街地を一望できるビュースポットです。3月下旬から4月上旬には、桜に染まる山肌が見下ろせます。
金華山ドライブウェイの通行可能時間は7時から21時までです。また、土日祝日は金華山展望公園から夕日丘入り口までの区間が一方通行となるのでご注意ください。道中は、狭い道やヘアピンカーブもあります。安全運転でドライブをお楽しみください。