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新花巻駅近くの観光情報

JR新花巻駅は、岩手県花巻市にある東北新幹線と釜石線の接続駅です。東京駅から最短で約2時間40分、仙台駅から約1時間。盛岡駅から新幹線なら約12分、在来線の東北本線なら約50分で到着します。
岩手県の花巻市は、童話作家・宮沢賢治生誕の地。釜石線を走る臨時快速「SL銀河」が新花巻駅に発着するときは、モチーフとなった童話「銀河鉄道の夜」に登場する「星めぐりの歌」をアレンジしたメロディが駅のホームに流れます。新花巻駅前の西口広場から花巻市街地に向かう国道456線沿いは、宮沢賢治童話村や宮沢賢治記念館、宮沢賢治イーハトーブ館と、賢治ゆかりの観光スポットもいっぱいです。
花巻市は、岩手県内でも屈指の温泉地でもあります。花巻市街地の西部には、松倉温泉や新鉛温泉、花巻温泉など数多くの温泉が集まる花巻温泉郷が広がっています。花巻温泉方面は、新花巻駅から車でおよそ20分。豊沢川沿いに8つの温泉が集まる花巻南温泉峡は、車でおよそ30分です。
市内には岩手県内唯一の空港・いわて花巻空港があり、東北自動車道や東北横断自動車道など高速道路も整備されています。花巻空港から新花巻駅は県道286号線を経由して約10分、東北自動車道の花巻ICや花巻南ICはそれぞれ20分圏内です。

新花巻駅近くで人気の観光スポット

遠野郷

柳田國男が記した『遠野物語』で知られる「遠野郷（とおのごう）」は、岩手県の中央部に位置する、遠野市を中心とした地域です。遠野地方は古くから伝わる数々の民話が残っており、民話のふるさととも呼ばれています。遠野地方には南部曲り家と呼ばれるL字型の古民家も多く残されており、それを利用した観光施設も多数あるのが特徴です。そのうちのひとつ、「伝承園」では、昔ながらの農家の生活様式を学べるほか、語り部による昔話の実演なども聞くことができます。また、伝承園から歩いて5分ほどの場所にある常堅寺の裏手にあるのが、古くからカッパが多く住んでいると言われ、遠野物語にも登場したカッパ淵です。
そのほかにも、南部曲り家が見られるスポットとして、農作業体験やわら細工体験ができる「遠野ふるさと村」や、庭園が自慢の「たかむろ水光園」などがあります。飢饉の犠牲者供養の目的で、天然の花崗岩に羅漢像を約500体彫ったとされる五百羅漢や、遠野物語でも触れられている続石など、ほかにも見どころはさまざま。エリア内には、「とおの物語の館」など、遠野の歴史や文化が学べる資料館も多数あります。
遠野市へは、東北自動車道花巻JCTから釜石自動車道に入り、45分ほどでアクセス可能。約100台が収容可能の駐車場が完備されている観光施設もいくつかあるので、車で訪れるのにも便利です。興味深いスポットが多数あるため、日帰りはもちろんのこと、泊りがけで訪れても楽しめる観光スポットと言えます。

龍泉洞

岩手県下閉伊郡岩泉町に位置する「龍泉洞（りゅうせんどう）」は、日本三大鍾乳洞のひとつにも数えられ、「岩泉湧窟（いわいずみわっくつ）」という名でも呼ばれています。1938年には、鍾乳洞の中に生息するコウモリとともに、国の天然記念物にも指定されました。洞内は現在も調査中となっており、総延長は知られている限りで3,600ｍですが、実際は5,000ｍ以上あるとも考えられています。そのうちの700ｍが、一般に公開中の部分です。龍泉洞の水は高い透明度を誇り、青色の美しい地底湖は目玉のひとつと言えます。現在見されている地底湖は8つあり、そのうち水深35ｍの第一地底湖、水深38ｍの第二地底湖、水深98ｍの第三地底湖の3つが公開中です。
地底湖以外にも、岩が龍の頭の形に見える「龍の淵」や、天井から下がるつらら石がハート型を作る「ハートスポット」など、洞内には見どころが多数。鍾乳洞の外にも、季節の植物が植えられた園地や、自然の洞穴を科学館として使用している「龍泉新洞科学館」などがあります。また、5月には「龍泉洞まつり」、7月には「龍泉洞夏まつり」、1月には「龍泉洞水まつり」と、さまざまなイベントも開催。冬には洞内や園地をライトアップするイルミネーションなども行われ、年間を通していろんな楽しみ方ができるスポットです。
龍泉洞へは、東北自動車道盛岡ICから車で2時間弱でアクセスできます。駐車場は全部で4ヶ所あり、合計で440台ほど駐車可能です。

宮沢賢治童話村

岩手県花巻市は、詩人であり童話作家としても活躍した宮沢賢治の故郷。彼の作品世界に浸れるのが、花巻市内にある「宮沢賢治童話村」です。敷地内には入口に設置された銀河ステーションのほか妖精の小径、天空の広場など、宮沢賢治の作品世界を思い起こさせる施設がいろいろとあります。なかでもメインとなっているのが賢治の学校と賢治の教室です。賢治の学校は5つのテーマゾーンに分かれていて、宇宙をイメージした万華鏡のような部屋や、彼が考える理想郷の天空をイメージした部屋などがあります。また、賢治の教室はログハウスになっていて、それぞれが、宮沢賢治の童話に登場する植物・動物・星・鳥・石にまつわる展示を行っているのが特徴です。
宮沢賢治童話村では年間を通してさまざまなイベントが開催されており、7月から10月頃にかけては童話村の森ライトアップも行われます。童話村の森にステンドグラスなどを利用した美しいライトアップが映し出され、童話の世界さながらの幻想的な空間を演出。期間中は、施設の横を通る東北横断自動車道釜石秋田線の跨道橋（こどうきょう）もライトアップされます。
宮沢賢治童話村へは、東北自動車道花巻ICから車で約15分。東北新幹線が停車するJR新花巻駅からも、車で3分ほどでアクセスできます。周辺には、ほかにも「宮沢賢治記念館」や「宮沢賢治イーハトーブ館」「雨ニモマケズ詩碑」など、宮沢賢治にまつわる名所が多数。車で訪れ、周辺施設とあわせて巡るのもいいでしょう。