宮古島には池間(いけま)大橋、来間(くりま)大橋、伊良部(いらぶ)大橋と、大きな橋が3つあります。
中でも特に有名なのは(通行料金を徴収しない橋としては)日本最長である伊良部大橋ですが、もう一つ、ぜひおすすめしたい絶景の橋があります。
濃い碧色のグラデーションが特徴の「池間ブルー」とも評される海に囲まれた「池間大橋」です。
自然の織りなす神秘、想像をはるかに超えた絶景に出会うことができますよ!!
1.大潮干潮時の神秘の海
宮古島の北側にある周囲10キロほどの小さな島「池間島」。
そんな池間島と宮古本島を結んでいるのが、1992年2月に開通した全長1,425mの池間大橋です。
総工費約99億円をかけ建設され、開通当初は沖縄県内最長の橋でもありました。
さらに池間島の北側には、国の名勝及び天然記念物に指定されている八重干瀬(やびじ)とよばれる、日本最大の卓状サンゴ礁群が広がっています。
このサンゴが豊富な池間島周辺海域は、「池間ブルー」とも呼ばれ、透明度が高く、濃碧色のグラデーションがとても美しい海です。
これは遠浅の海の所々に深い部分があり、海の色は水深により光の吸収が異なるため、浅い場所ではエメラルドグリーン、深い場所ではコバルトブルーとなり、この「池間ブルー」は、何色ものブルーが入り混じるとても珍しい光景です。
宮古島の中でも、屈指の美しさと言われている池間ブルー。
これを見ずには、宮古島の海を語れません!!
特に注目して頂きたいのは、干潮と満潮の水位の差の最も大きくなる、大潮の干潮時間前後です。
水深がかなり浅くなり、碧色のグラデーションはことさらに絶景です。
もちろん満潮でも十分に素晴らしい景色ではありますが、時間が合えば、ぜひ大潮の干潮時に行ってみて下さい。想像をはるかに超えた絶景に出会うことができますよ!
また通常、鮮やかな海色は天候に大きく左右され、曇り空の日には、海の色までどんよりとしてしまいますね。
せっかくの宮古島なのに・・・。
そんな天候に恵まれなかった方は、ぜひ池間大橋に行ってみて下さい。
もちろん晴天の日が一番ではありますが、池間大橋はそれほど天候に左右されず、絶景を楽しむことができます。
2.池間大橋から望む絶景
池間大橋の東側には、神が宿るともいわれている三角の大神島がはっきりと見えます。
この距離からでも、大神島の神々しさが伝わってくるようですね。
(池間大橋から望む大神島)
また西側には西平安名崎(にしへんなざき)の巨大風車や、島の特産品でもあるモズクの養殖場を望むことができます。
(池間大橋から望む西平安名崎)
(池間大橋から望むモズク養殖場)
大橋周辺の透明度はとても高く、橋の上からでも海底までしっかりと見えるほどです。
3.展望台などのおすすめ撮影スポット
池間大橋を望める撮影スポットは、いくつかありますが、まずはじめに立ち寄って頂きたいのが、池間大橋にかかる手前の「池間大橋駐車場」です。
設備としては、トイレと駐車スペースがあるだけなのですが、右手に大神島、正面に池間島、左手に池間大橋と絶好の撮影スポットでもあります!
(正面に望む池間島)
寄せては返す波の音、どこまでも美しい池間ブルー・・・。
あまりにも癒されすぎて、もう次に進めなくなるぐらいの心地よさです。
次なるスポットは、池間大橋を渡りきったところにある「海美来(かいみーる)」さん。
お土産やお食事ができるお店なのですが、店内の階段を上っていくと、2階3階が展望台になっています。
池間大橋を望めるポイントはいくつかありますが、池間大橋を上から眺められるスポットはこの展望台だけです。
アイスやジュースも売っていますので、ドライブの途中に立ち寄って、ぜひ展望台に登ってみましょう!
冷た~いブルーシールのアイスを食べながら眺める海も、また最高に幸せです!
展望台より池間大橋を望んだら、もうひとつおすすめの場所があります。海美来(かいみーる)さん向かって右側には石段があり、浜に下りられるようになっていますので、ぜひ下りてみましょう。
目の前には、宮古島随一の透明度のビーチが広がります。
そしてこちらからも池間大橋や大神島を望むことができます。
また人影もまばらで、まさに自分だけのプライベートビーチのよう。
ただし海水浴場ではないので、泳ぐよりは、砂浜を散策したり、のんびりと海を眺めるのがおすすめです!
(砂浜より望む大神島)
この濃い碧色のグラデーションが美しい「池間ブルー」を思う存分、楽しむことができる「池間大橋」!!
ぜひ自然の織りなす神秘、想像をはるかに超えた絶景に出会いに行きませんか?
text: 松川千鶴
Photo: 大島康生
(取材:2021年4月)
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