琉球創世の神話にも登場する「浜比嘉島(はまひがじま)」。
離島らしいのどかな雰囲気のなかに、神秘的な空気感を感じる島です。
かつては船でしか行き来できない島でしたが、1997年に開通した浜比嘉大橋により、車でアクセスできる離島となりました。
那覇市内から車で1時間ほどなので、短時間でも楽しめるスポットです!
1.海中道路から続く絶景ドライブコース
沖縄旅行の醍醐味はやっぱり青い海を見ながらのドライブ。
沖縄のドライブコースといえば、「海中道路」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
海中道路とは、沖縄本島と中部の東海岸沿いに浮かぶ平安座島(へんざじま)とをつなぐ橋です。
海中道路を通って平安座島(へんざじま)へ渡り、浜比嘉大橋を渡ると浜比嘉島へ行くことができます。

沖縄本島から海中道路を走っていると右手側に見えるのが浜比嘉島、そしてちょうど正面に見えている のが浜比嘉大橋です。

車で通り過ぎるのはもちろん気持ちが良いですが、美しい景色が一瞬で終わってしまうんですよね。
橋の上で停車することはできないので、橋のたもとにある駐車スペースに車を停めて歩いてみるのもおすすめです。

吹き抜ける海風を感じながら、視界いっぱいに広がるエメラルドグリーンの海を眺めることができますよ。
2.橋のたもとに車を停めてゆっくりと楽しむ景色
浜比嘉大橋のたもとには駐車スペースがあり、平安座島の橋詰広場、浜比嘉島の浜漁港緑地公園が利用できます。

浜漁港緑地公園は30台ほどが駐車できるスペースや、芝生が整備された多目的広場、お手洗いなど が整備された開放的な公園です。
広がる青い海と浜比嘉大橋がよく見える場所に赤瓦の展望台があります。

日差しの強い日も風が吹き抜ける日陰のスペースがあるので、ゆっくりと過ごすことができます。
長距離 ドライブの休憩や、お弁当を広げてお昼ご飯を食べるのにも良さそうです。
3.琉球開闢(かいびゃく)の伝説を感じるスポット
浜比嘉大橋を渡ってから左折し、海沿いを進むこと車で3分。
「アマミチューの墓」という場所があります。

浜比嘉島は沖縄を創世したとされるアマミチュー(アマミキヨ)とシルミチュー(シネリキヨ)が暮らした場所とされており、これらの神様がアマミチューの墓に祀られていると伝えられています。

大きな岩の中に拝所があり、厳かな雰囲気。
そんなアマミチューの墓からも浜比嘉大橋を望むことができます。
他にも、アマミチューとシルミチューが暮らしたとされる洞窟「シルミチュー」や、東(あがり)の御嶽「シヌ グ堂」など、沖縄の聖なる力が感じられるスポットが点在する浜比嘉島。
浜比嘉大橋を渡った後はぜひ 立ち寄ってみてくださいね。

Photo&text:上田 佳恵
(取材:2021年6月)
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