沖縄本島北部の本部町。
沖縄自動車道の許田ICを出て沖縄美ら海水族館へ向かう途中の、静かな住宅街にあるのが大人気のハンバーガーショップ「ToTo la Bebe Hamburger(ととらべべハンバーガー)」。
大通り沿いというわけでも、観光スポットに近いわけでもないこのお店が、なぜ人気なのか。
その秘密は、こだわり抜いたハンバーガーと店作りにあるようです。
1.バンズ、パティ、ソース、ピクルスなど、ハンバーガーの材料はほとんど手作り
小麦の豊かな風味と香り広がるふわふわのバンズは、2種類の小麦粉をブレンドして毎朝オーブンで焼いたもの。
実はバンズだけでなく、パティ、ベーコン、ソース、ピクルスに至るまで、ハンバーガーを構成する要素のほとんどが自家製なんです!
一個のハンバーガーを作るために、大変な手間暇がかけられているのです。
ベーコンも手作りです。
地元本部町の八重岳に咲く寒緋桜(かんひざくら)の木を使い、ブロックで仕入れた肉をじっくり燻し、12時間ほどかけてようやく完成。
パティは、このベーコンを加えた特注の粗挽き牛肉にもとぶ牛の脂を加え、香ばしくジューシーに仕上げます。
味の決め手となるソース類も一から手作り。
数種類の野菜や牛脂、様々なスパイスを入れて煮込まれたソースは、これだけで販売しても人気が出そうなほど味わい深く、愛情をかけて作られていることが伺えます。
全ての材料が一体となった「スペシャルバーガー」は、店の看板メニュー。
チーズやたっぷりのレタス、トマトがプラスされ、肉厚のベーコンはバンズからはみ出るほど。
一つ一つの材料が美味しい上に全体のバランスが絶妙で、かなりのボリュームながら軽く食べられてしまいます。
2.レトロでおしゃれな店内には、さまざまな種類の座席が用意
美味しい料理を作るお店は、当然食べる場所にもこだわります。
インテリアは全て、店のオーナーさん自身がプロデュース。風合いのある家具にレンガの柱、アクセントとなるハンバーガーのオブジェやイラストなど、細部に渡り独特のセンスが光ります。
大勢でも一人でも座りやすいよう、座席の種類にも工夫が見られます。
ゆったりとしたソファ席は小さな子ども連れにぴったり。
カウンター席は一人でサクッと食べたい方に。
その他、大人数でも座れるような大きなテーブル席も完備。
どんな場面にも対応できる店作りも、多くの人に愛されるゆえんなのでしょう。
注文を受けてからていねいに作られたバーガー。
テイクアウトもできるので、旅の車中やビーチなど好きな場所で食べれば、それだけで楽しい旅の思い出になるはずです。
text:仲濱 淳
Photo:白木 裕紀子
(取材:2019年12月)
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