沖縄本島北部、東シナ海の沖合に浮かぶ瀬底島(せそこじま)は、本部(もとぶ)半島から橋でつながる小さな島です。
車で気軽に行ける離島として人気があり、近くには沖縄美ら海水族館などの観光スポットが豊富で立ち寄りやすいのも魅力。
この夏は島に流れるのどかな時間とコバルトブルーの海を体感しに出かけませんか?
1. 青い空と輝く海、サンゴでできた白い砂浜に癒される

那覇空港から車で約1時間30分、本部町と瀬底島を結ぶ瀬底大橋。
まるで海の上を走っているかのような感覚で絶景が味わえます。

人気のフォトスポットでもあるので、橋の手前の無料駐車場に車を停めてちょっと寄り道するのもおすすめ。
瀬底ビーチは島の西海岸、橋を渡って車で約7分のところにあります。

瀬底ビーチは全長約800メートルの天然ロングビーチ。
どこまでも続く水平線と大きな空、青のグラデーションが感動的な海が広がっています。

時間帯や光の加減によって海の色が変化し、ぼーっとただ眺めているだけでもステキなひとときが過ごせます。
沖合には、その形からクロワッサンアイランドと呼ばれる水納島(みんなじま)を見ることもできます。

瀬底島は宮古島などと同じように主にサンゴでできた地形が広がる島。
きめ細やかで真っ白な砂浜もサンゴのカケラでできた、極上のパウダーサンドです。
なめらかな砂の感触を確かめながら素足で歩くと心地よく、小さいカニやヤドカリに出会えることもありますよ。

遊泳区域内でも沖の方は岩やサンゴ礁の間を泳ぐカラフルな熱帯魚を見ることができ、シュノーケリングが楽しめます。
クラゲ防止ネットが設置され、監視員が見守ってくれるので安心。
ただし干潮のときは水位が低くなるためシュノーケリングや大人の遊泳には向いていません。
その代わり小さな子ども連れの方にはちょうどいいくらいの水位になります。
逆に満潮のときには遊泳区域内でも沖の方が2メートル以上の深さになることがあるので、潮位を事前に調べて訪れるのがおすすめです。

透明度の高さは沖縄でもトップクラス。
澄み切っていて海底まで見透せ、飽きることのない美しさに、きっと誰もが見惚れるはずです。

正面には「タッチュー」の名で親しまれる城山(ぐすくやま)や、日本一早いゆり祭りで有名な伊江島(いえじま)を一望することができます。

入口にはプレハブの更衣室やロッカー(200円)、シャワー(温水500円・水300円)、トイレを完備。
ですが遊泳期間外の11月〜4月上旬頃までは更衣室やロッカー、シャワーは設置されていませんのでご注意ください。
トイレはそのまま設置される時とされない時があります。
2. 瀬底島の海を丸ごと体感するマリンアクティビティ

「バナナボートで行くシュノーケリング5,200円」や「パラセーリング7,700円」など多彩なレジャープログラムが盛りだくさん。
サンゴ礁と熱帯魚がつくり出す素晴らしい海の世界を全身で感じることができます。

マリンスポーツの受付はこちら。
併設されたパーラーでは「カレーライス600円」や「タコライス600円」などの軽食が提供され、レンタルカウンターでは「パラソル1,500円」や「チェア1,000円」などの貸し出しもしています。

美しい海とのんびりとした雰囲気に心が癒され、何度でも訪れたくなる瀬底ビーチ。
ステキな風景と夏の思い出を深く心に焼き付けましょう。
Photo&text: 金城絵里子
(取材:2021年8月)
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