おんなの駅なかゆくい市場

おんなの駅なかゆくい市場

那覇空港から車で約1時間。

ゆったりと時間が流れる大自然の中、コバルトブルーの海沿いを北上すると見えてくるのは、恩納(おんな)村にある「おんなの駅 なかゆくい市場」です。

“なかゆくい”とは沖縄の方言で“一休み”。

沖縄観光でちょっぴり疲れた方や休憩したい方に、是非オススメしたいスポットです。

あなたもオーシャンブルーのドライブスポットで “なかゆくい”してみてはいかが?

1.沖縄の家庭の味からパンにスイーツまで!

おんなの駅

「うまい」が集結!パーキングエリアに入ると賑やかな雰囲気と共に、食欲をそそる美味しそ〜な香りがお出迎え♪ズラリと並ぶ屋台の前では楽しそうに食事をするお客が、満足そうな笑みを浮かべています。

活気付く屋台はどの店舗も個性豊かで、「沖縄そば」や「ポークたまご」と言った定番から、握り寿司にカレー、インスタ映えするフルーツかき氷と、どれも美味しそう♪

おんなの駅

フードコートはとても広く、団体客やお子様づれでも安心してお食事が可能です。

もちろんお食事だけでなく、ちょっと“なかゆくい”するのもOK!

休日にはライブイベントや市場収穫祭など催しが開催されているので、何度訪れても楽しい♪

おんなの駅

オーシャンビューが堪能できる2階のパン屋さん「アチココ」は、オリジナルの贅沢生食パンやバケットなど、県産食材を使用した出来立てパンが味わえます♪

(追記:現在アチココは1階に移転し営業。2階にはオーシャンビューのカフェ「土の恵み(つちのめぐみ)」が2021年10月オープンしています!)

中でも人気の“シナモンクルミブレッド”は、ふわっふわの食感とクルミの歯応えがベストマッチ♪

おんなの駅

程よい甘さに食べ応えのあるボリュームは、心も満たしてくれます。

見どころ満載の「おんなの駅」 は、美味しいがたくさん詰まった観光スポットです。

2.ここでしか手に入らないお土産や島の果物・野菜

おんなの駅

ローカルな雰囲気に包まれた店内はお土産品がズラリと並びます。

Tシャツやアクセサリーにお菓子とご当地品の種類も豊富。

ここ「おんなの駅」でしか手に入らないオリジナル商品もあるので、どれをお土産にしようか迷っちゃうお客様もチラホラ♪

おんなの駅

観光客には珍しいハブ酒や、地元泡盛もズラリと並んでいます!

おんなの駅

市場一番のポイントは、何と言ってもこのスーパーやデパートでは手に入らない珍しい島野菜や果物です。恩納村の農家さんが丹精込めで育てた野菜を集荷して販売しております。

人と人との繋がりを大切にする「おんなの駅」は、農家との繋がりもとても大切にしており、大切に育てたからこそ扱う野菜や果物一つ一つの知識をコミュニティー全体で共有。

食材の説明や調理方法が丁寧に記載されたレシピを配っているので、初めて出会う野菜や果物も

美味しく頂けます。

おんなの駅

新鮮、安全、安価を大切にするその心は、訪れる方達を第一に考えるからこそ。

おんなの駅

今日も市場は地元客や観光客で賑わいを見せています。

3.実は「おんなの駅」は道の駅ではない!?

おんなの駅

皆さんご存知でしたか?

おんなの駅

実は「おんなの駅」は道の駅ではないと言う事を!道の駅とは商業施設や駐車場・休憩場所、地域振興施設が一体となった道路施設ですが、「おんなの駅」は道の駅ではなく、正式名称を「恩納村農水産物販売センター」と言います。

おんなの駅

創業当時、農水産物販売だけでは中々難しいと言う事で、道の駅の機能も取り入れようとお土産や屋台などを展開したのが、今の「おんなの駅 なかゆくい市場」の姿です。なので実は道の駅ではないんですよ!ビックリですよね♪

今に至るまでには、多くの苦労がありました。

年間約250万人の観光客が宿泊する恩納村ですが、「おんなの駅」ができる前、恩納村には地域の物産販売所が無く、農水産物振興に向けての活路が見出せない状態が続きました。

「お客様は来るのに、物をどこで売ったらいいのか・・。」

そこで恩納村は農水産物の販売拠点を作る事を目的に、国の事業である「沖縄米軍基地所在市町村活性化特別事業」を活用し、2004年(平成16年)8月に誕生したのが「恩納村農水産物販売センター」です。

当初は恩納村の商工会が管理運営をしておりましたが、翌年の2005年(平成17年)4月には、恩納村の商工会や漁業組合、地元企業など12社による出資により「株式会社ONNA」が設立され運営を引継ぎました。

おんなの駅

お話を伺ったのは、当初より「おんなの駅」を運営管理している、株式会社ONNA代表取締役社長の與儀繁一さんです。

現在では年間120万人の来場があるおんなの駅ですが、創業当時はとても苦労されたとの事です。当時の思い出を語って頂きました。

與儀さん「おんなの駅は農水産物、特に農産物に力を入れて販売しているのですが、最初は苦労しました。まず農家さんが集まらなかったんですね。直売所というのは委託販売、つまり売れて初めて農家さんの所得になるのですね。おんなの駅の説明をしても農家さんは半信半疑でした。本当にここで販売して売れるの?ってね。」

與儀さんは当時の商工会事務局長とあちこちで頭を下げ、やっとの思いで協力頂いたのが38名の農家さんでした。

與儀さん「最初は広い売り場の片隅にちょこっと商品があるだけ、お客さんは中々来ないですし、来てもそのまま帰っちゃいます。この状況が2、3年は続きましたね〜。」

― 大変だったんじゃないですか?

與儀さん「いや〜大変でしたよ。そんな中一番の応援団になってくれたのが38名の農家さんでしたね。私達はセールストークも出来ないし、経営テクニックもない素人集団ですから。38名の農家さんが集荷を頑張ってくれたり笑顔で元気に声かけあったり、知恵を出し合い地道な努力をコツコツ重ねてくれましたね〜。するとどんどんお客さんが集まってくるんですよ。いつもありがとう!ってお客さんも笑顔でおっしゃって頂ける様になったんですね〜。つまり38名の農家さんが私たちの一番の宣伝マンになって応援してくれたんです。そして年々農家さんが増えていき今では1000名以上の農家さんが私たちに付いてきてくれています。この“農家さんが僕らの応援団になっている”と言うのが私達の一番の大きな支えとなっていますね。」

― なかゆくい市場さんには、地元の食材が豊富に揃ってますよね。

與儀さん「品質もいいですよ〜。それともう一つ大事なのが、うちのスタッフです。農家さんが笑顔で元気に頑張ると、スタッフも笑顔で元気に販売するんですね〜。おんなの駅のキーワードは“元気”です。元気な農家さんから預かった新鮮な野菜を、元気なスタッフが売って、それを食べて頂いたお客様も元気になってもらうと。元気のゆいまーる(助け合い)ですね。」

おんなの駅

與儀さん「常に笑顔で元気に頑張っていると、それを見て農家さんが更に応援してくれるんですよ。すると今度はお客様が“おんなの駅に行くと元気がもらえるね”と褒めてくれるんです。その言葉が更にスタッフのエネルギーになるんですよね。その形が常にグルグル回って口コミで広がっていったんですよ。実は私達、大きな宣伝や看板をあげたことないんですよ。」

― 確かにスタッフさん楽しそうに仕事されてますね。

與儀さん「でしょ(笑)。一番は人間力。スタッフ一人一人の力と、お一人お一人目の前のお客様にいかに喜んでもらえるか、ただそれだけです。」

― 今では年間120万人のお客様がその元気をもらっている訳ですね。今後の展開についてお伺いしても宜しいでしょうか?

與儀さん「私達が考えているのは恩納村をどうPRしていくか。おんなの駅は恩納村の玄関です。玄関口が楽しいからもっと恩納村を隅々まで見たいよ!と思って頂ければと、常々思っていますね〜。」

おんなの駅

與儀さん「私達には夢があります。それは(株)ONNAを県内で一番の会社にする事です。私達は民間会社ですが利益を恩納村全体の利益と考えております。つまり一民間会社ではなく“恩納村村民会社”だと私達は思っております。38名の農家さんも今では1000名以上集まり、おんなの駅を応援して頂いてます。次は1万1000人の恩納村の村民が、私達の応援団になって頂ければなと考えております。それが恩納村のPRや発展に繋がり、私達(株)ONNAの夢に繋がるのだから。それが夢ですね。」

当時の課題であった恩納村の物産販売拠点づくりも、今では沖縄県の振興を促進する重要拠点にまで成長しました。

村民の知恵と汗で唯一賑わいを創出する村民会社、それが「おんなの駅なかゆくい市場」なのです。

おんなの駅

訪れるお客様の滞在時間は長く、買い物を楽しんだ後は隣接する「恩納村文化情報センター」の図書館や博物館で時間を過ごし、お腹が空いたら屋台やパン屋でお食事をしながら休んだりと、沖縄らしいゆったりとした時間が流れています。

恩納村の魅力を発信するおんなの駅で、皆さん「なかゆくい(一休み)」されてみてはいかがでしょうか?

Photo&text:松本 圭樹

(取材:2020年2月)

4.【追記 2021年10月】新店舗「喫茶 土の恵み(つちのめぐみ)」グランドオープン♪

2020年2月の取材時は2階にあった人気のパン屋さん「アチココ」は、現在1階に移動して絶賛営業中!

新たに2階には、オーシャンビューのカフェ「土の恵み(つちのめぐみ)」が2021年10月にグランドオープンしています♪

「土の恵み(つちのめぐみ)」では、日々直売所に入荷される、地元産の旬で新鮮な野菜や果物を使った「スープカレー」や「ルーロー飯」をいただけるランチがおすすめ!

まだ写真がない(Twitterで見ました)のですが、お腹の鳴る美味しそうなビジュアルです。

地元陶芸家のやちむんを使った器も、おいしい料理に花を添えています!

「喫茶 土の恵み(つちのめぐみ)」

11:00~17:00(ランチタイム 11:00~14:00)※2021年10月25日現在

★詳しくは下に記載された公式サイトをご確認ください!

西海岸レンタカードライブでの立ち寄りにも最適な立地の「おんなの駅なかゆくい市場」。

沖縄旅行の際には、ぜひ「喫茶 土の恵み(つちのめぐみ)」のランチをご賞味ください♪

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