ゆたかな自然が残る南城市の高台にある「小さなキッチンRepos(ルポ)」は、昔ながらのポーポー(小麦粉で作った生地をくるくると巻いた沖縄のおやつ)をアレンジしたオリジナルポーポーを提供するカフェ。
試行錯誤の末に完成したこだわりの生地に、ぎっしりと具材が包み込まれた特別感のあるポーポーは、懐かしさと新しさが融合した、ここでしか食べられないおやつです。
1.美しい海とのどかな木々。南城市の自然を見渡すカフェタイム
小さなキッチンRepos(ルポ)があるのは、南城市の澄んだ海と空、木々や赤瓦の家々が一望できる高台。
お店から外を眺めると、リゾートらしい華やかさがありながら、どこか懐かしいのどかな景色が広がります。
店内は白基調の内装に、植物や海をモチーフにしたレジンアート(樹脂を使った美術工芸品)がところどころに散りばめられた空間。
海と木々に囲まれた立地のめぐみが、店内の雰囲気にも反映されています。
外には、南城市の日差しや風を直に感じられるテラス席も。
オーシャンビューとグリーンビューを見下ろす圧巻の景色に、おしゃべりが止まらなくなりそう。
2.ここでしか食べられない、もちもち生地のオリジナルポーポー
お店の目玉メニューは、なんといってもオリジナルのポーポー!
基本的にポーポーは、クレープ生地より少し厚いくらいの生地に具材なし、もしくは油味噌(味噌を豚の油で炒めたもの)を包むものが多いのですが、ルポのポーポーはもっちり生地にたっぷりの具材を詰め込んだ華やかなおやつです。
オーナーさんが試行錯誤の末に作り上げた生地は、膨張剤などは使用せず、黒糖をベースにもちもち感にこだわった配合(企業秘密)で作り上げています。
中にたっぷり挟まれているのは、こちらも手作りの生クリーム。
あっさりとした滑らかな味わいで、ボリュームがありながらぺろりと食べられるのも特徴です。
常連さんからは「クレープみたい」「ロールケーキみたい」など色々なたとえが聞こえてくるのだとか。
ポーポーの具材はなんと13種類!
旬のフルーツを使ったものから、県内の石焼き芋屋の芋を使ったものやあんこわらび餅など和スイーツ系、タコスを挟んだおかず系など、レパートリーにもオリジナリティが溢れます。
新たに開発したドラポ―(どらやき+ポーポーのMIX)も加わり、最近14種類になったのだとか。
3.旬のフルーツをおいしく。インパクト大なシャーベットも
写真は、ドラゴンフルーツとマンゴーのスムージーに、バタフライピーを練り込んだ青いソフトクリームを盛り付けて、おいりを散りばめた「インパクトブルー」。
その名の通りインパクトがありながら、フレッシュな果物がおいしく味わえるスイーツです。
果物は旬のものを使うため、季節によって異なります。
たとえば今回、取材は10月だったためシャインマスカットのポーポーをいただきましたが、冬になるといちごが登場し、夏には白桃やマンゴーなどが季節限定メニューに並ぶのだとか。
農家さんとやりとりすることも多いため、果物を店頭で販売することもあります。
たとえば今回、スムージーにも使用するドラゴンフルーツが販売されていました。
こちらは近くの宮平農園から仕入れたもので、マンゴーにも劣らないほど甘みが強く、おいしいドラゴンフルーツをたくさんの人に食べてもらいたいとの想いから販売しているのだとか。
お店では、沖縄の海に見立てたレジンアートを作るワークショップも実施。
毎月第3月曜日に体験できるので、ランチやカフェ利用のついでや、雨の日の遊びにもおすすめです。
ポーポーのアイディアしかり、ワークショップや農家さんの果物の販売など、新しいことへの好奇心が止まらないお店の在り方にも注目!
日替わりのランチメニューもあるので、気になる方はぜひInstagramで最新情報をチェックしてみてくださいね。
Photo&text:三好 優実
(取材:2023年10月)
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