街の喧噪から離れた北中城村(きたなかぐすくそん)の高台の、静かな森の中にたたずむベーカリーカフェ。水分を多めにし、長時間かけて発酵させることでもっちりと仕上がった焼きたてパンは、地元客だけでなく、観光客にも多くのリピーターがいる大人気のお店です。
焼きたてパンはもちろん、サンドイッチも焼きたてのパンで味わえます。朝8時から営業しているので、ランチだけでなく、朝食もおすすめ。
1.木々に囲まれた静かな環境でゆったり楽しめる
ロケーションとしてはややわかりづらいところにあり、しかも駐車場から店舗まで少し歩くという位置関係ですが、その代わり強い非日常感が味わえます。
敷地はうっそうとした亜熱帯の木々に囲まれ、建物はツタに覆われており、自然と一体になったような感覚が楽しめます。
店内では焼きたてのパンが売られています。もちろんイートインもテイクアウトもOK。
センスのいい音楽が静かに流れ、ゆったりとくつろぎながらパンや料理に舌つづみを打つのがおすすめです。
個室もあるので、グループやファミリーでものんびりできます。
柔らかい光が射し込む窓からは緑の風景が眺められ、座っているだけで気持ちが落ち着き、リフレッシュできる環境です。
2.パサパサとは無縁のもっちりした舌ざわりのパン
このお店のパンは天然酵母を使い、24時間かけてじっくりと発酵させます。また水分量が多いことも特徴。
そのため成型しにくいのですが、うまく焼けば水分によってもっちりとした歯ざわりと深い味わいが実現します。
「うちのパンは作るのに手間と時間がかかるので、商売の面からすると適していない。でもお客さんがおいしいといってくれることがなによりです」と笑うのはオーナーの屋部龍馬さん。
3.サンドイッチやスープにも強いこだわり
焼きたてパンのおいしいさをさらに引き立てるサンドイッチも人気メニューです。
そのひとつ、アボカドオープンサンドをメインとしたプレートはサラダにスープ、ドリンクも付いて大満足の一品。
シンプルなル・クルーゼブレッドの上にはフレッシュなアボカドマッシュ、さらにその上にはアーモンドがあしらわれており、ガブリと一口いっただけで、そのうまさの虜になります。
ニンジンのポタージュは野菜のみのダシを使うというこだわりよう。濃厚で深い味わいに驚く人は多いでしょう。
厨房では若いスタッフたちが元気に立ち働いています。
テイクアウトして庭のテーブルでいただくのも可能です。
看板ネコもお客さんを歓迎。女の子で名前をサパちゃんといいます。
text: 吉田 直人
Photo:根原 奉也
(取材:2020年3月)
コメント