お食事処 三笠

お食事処 三笠

人々の生活に根付いて育まれた沖縄独自の食文化。

特に地元民が通う大衆食堂では、観光客向けのお店では見かけることのない一風変わったメニューに出合うことができます。

例えば、日本の本土とは全く異なる味噌汁に、ちゃんぽん、そしてバターご飯という謎の食べ方も。

那覇市にある「三笠」ならそのどれもが揃い、沖縄のお母さんたちが作る本物の家庭料理が味わえます。

営業時間が長いので朝・昼・晩、いつでも食べたくなりますよ。

1. 創業1966年、うちなーんちゅの胃袋を掴む超有名店

オーナーの桑江さんは3代目。

初代が1966年ごろに創業した「三笠」に、桑江さんのお母さんが当時から勤めており、オーナーが2代目に代わった頃には厨房を取りまとめる存在でもあったことから、2017年、現在の場所へ移転したのをきっかけに引き継ぎました。

那覇市にある「三笠」は最寄りの「ゆいレール県庁前駅」から徒歩で約5分。

国道58号線からも近くアクセスしやすいです。

入り口の昭和レトロな食品サンプルが食欲をそそります。

県内外問わず、多い時には一日に約300名が訪れるという人気店。

厨房でテキパキと料理を作るお母さんたちは、移転前から勤めているメンバーがほとんどで平均年齢はなんと70歳を越えるそう!

店内の札メニューや照明、テーブルは移転前から使っているもの。

桑江さんは「賑わっていたお店のものは縁起がいいからそのまま使った方がいいと厨房のお母さんたちが教えてくれて」と笑顔をみせます。

2. 本土のそれとは別モノ!「三笠」名物の沖縄ちゃんぽん

沖縄でちゃんぽんというと、野菜炒めを卵でとじ、ご飯の上にのせた丼メニュー。

いわゆる長崎ちゃんぽんのような麺料理ではありません。

桑江さんは「母が『三笠』で働き始めた頃から既にこのメニューはあったそうです。おそらく初代オーナーがまかないとして作ったのが始まりではないでしょうか」と話し、なぜこの形になったのかは今となっては誰も分からないのだそうです。

「三笠ちゃんぽん(スープ付)650円」は一般的な沖縄ちゃんぽんとは少し違い、ひき肉と玉ねぎを炒めて、卵でとじたシンプルな料理。

50年以上続くオリジナルのちゃんぽんです。

玉ねぎのシャキシャキとした食感に、甘く味付けした卵と出汁がご飯に絡まり美味しいですよ。

3. リピーター熱愛の焼肉に、味噌汁やバターご飯も

地元民のリピーターから支持率の高い「焼肉(ライス・スープ付)750円」は、焼肉と言っても牛肉ではなく豚肉が使われているのが特徴。

にんにく醤油と生姜ダレに漬け込んだ甘辛い味わいでご飯がよく進みます。

また生姜焼きといえば豚肉を思い浮かべるかもしれませんが、「三笠」には「牛肉のしょうが焼き(ライス・スープ付)800円」というメニューもあります。

大きな丼ぶりで提供される「味噌汁(ライス付)650円」は、島豆腐とポーク、卵、レタス、もやし、わかめが入ってボリューム満点!

味噌汁といえば、定食の付け合わせというイメージがありますが、沖縄食堂の味噌汁は立派なおかずメニュー。

野菜がたっぷり食べられるので男性だけでなく女性にも人気があります。

カウンターに置かれたサービスのマーガリン。

温かいご飯にのせ、醤油をかけてバターご飯のようにいただきます。

「使用している『ホリデーマーガリン』は他のメーカーよりも少し塩味があるので、それがご飯によく合うのだと思います」

と桑江さんは話します。

ほとんどのメニューが持ち帰りできるのも嬉しいですね。

沖縄らしさあふれる老舗食堂「三笠」。

半世紀以上だった今でも変わらぬ味とおもてなしで多く地域の方から愛されています。

ぜひ一度足を運んでみてください。

Photo&Text:金城 絵里子

(取材年月:2023年12月)

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