2004年オープン。沖縄市の住宅街にあって、遠くから通って来るファンも多いお店。店内の壁には芸能人など有名人のサインがびっしり貼られています。その人気の秘密はやさしい味わいのそばと、独創的なデザートです。
1.コク深いスープと細麺の相性が抜群
定番といってもいい「ソーキ(豚の骨付きあばら肉)そば」「三枚肉(豚バラ肉)そば」「てびち(豚足)そば」「ゆしどうふそば」などをラインナップ。さらに、創作的な要素の強い品でもお客さんを喜ばせています。
そのひとつがこの「トライアスロンそば」。ソーキ、三枚肉、てびち、そしてかまばこと、ぜいたくな具が載っています。
ほぼ透明のスープのダシは豚とカツオで取っており、そのバランスがとてもいい感じ。そのため、あっさりなのにコクがあって、ゴクゴク飲めるほどです。それに特注のストレート細麺が非常にマッチしていて、飽きの来ないおいしさを実現しています。
なお、そばはテイクアウトも全国発送も可能です。
2.そばに劣らずデザートの人気が高い
デザートを目当てに訪れるお客さんも多いとか。その代表がぜんざい(かき氷をのせた沖縄風ぜんざい)です。ひとことでぜんざいといってもバリエーションは豊富で、たとえばかき氷でコウノトリをイメージした作品もあります。
ご存じのように、コウノトリは赤ちゃんを運んで来るともいわれる、縁起のいい鳥。このぜんざいを食べると子宝に恵まれるという噂が広がり、それを目当てに来店する女性客もいるそうです。
また、実際に赤ちゃんを授かった人もいると、店主はうれしそうに話します。
さらに、グループ全員がぜんざいをオーダーしても、氷の造形はひとりずつ変えるそうです。また、カップル限定のぜんざいも用意されているなど、おもしろい仕掛けがいっぱい。
そのため「おいしかった」だけでなく「楽しかった」と笑顔で帰っていくお客さんが多いといいます。
3.おかあさんと息子が営む温もりあふれるお店
店主の永山賀朗さんは2代目。店は両親が始めたそうで、本土で働いていた賀朗さんが帰ってきて継ぎ、おかあさんに手伝ってもらっています。
親子で切り盛りする店は庶民的で温もりにあふれ、気持ちがほっとする空気感に満ちています。
店内は、おひとり様でも入りやすく、気軽にお食事ができる雰囲気。忙しい人、時間がない人も重宝しそうです。
広い座敷もあり、グループや家族連れなどもゆったりくつろげます。おそばもデザートもおいしいので、みんなで来店して楽しく過ごすのもおすすめです。
text: 吉田 直人
Photo:根原 奉也
(取材:2020年3月)
コメント