沖縄旅行に行ったら一度は食べたい「沖縄そば」。
でも専門店の数はとても多く、どこに行くべきか迷うほど。そんな時、那覇の中心部にあるお店に行きがちですが、ちょっと離れた場所へ足を延ばしてみてはいかがでしょう?
沖縄そば屋「ちょーでーぐぁ」があるのは、那覇から車で20分程の西原町という場所。沖縄では珍しい手打ちの自家製生麺が食べられる大人気店です。
1.弾力とコシの強さが特徴的な自家製手打ち生麺
「ちょーでーぐぁ」のそばの最大の特徴は、自家製の手打ち生麺。
一般的な沖縄そばは、茹で揚げてから油を軽くまぶして自然冷却し、時間を置いた麺を使う場合が多いところ、ここは手打ち麺を茹でたあと、油をまぶさずにすぐに使用しているそうです。
手打ち生麺の食感は、驚くほどもっちもち。表面はつるりとしながらもコシが強く、従来の沖縄そばとは一線を画します。
スープは、カツオや昆布などでしっかりと出汁を使い、コクがありながらもあっさりとした味に。
こちらは、一番人気の「本ソーキすば(沖縄の方言では「そば」のことを「すば」とも言います)」。
弾力がある生麺は、スープに絡み相性抜群。塩辛過ぎないあっさりスープ、つるつるの麺は、ラーメン派やうどん派にも食べやすく、最後の一滴まで飲み干せてしまうはずです。
2.普通の沖縄そば以外のメニューが豊富
ちょっとユニークなそばメニューが豊富なのも「ちょーでーぐぁ」のポイントです。
こちらは沖縄県産のイカ墨入り純手打ち生麺のそば。ほのかに磯の香りがする逸品です。
ごはん系のメニューにもひと工夫。
「ジューシーチーズ」は、沖縄の炊き込みご飯「じゅーしー」にそばのスープをかけ、粉チーズをトッピング。バーナーで表面を香ばしく焼き上げ、リゾットのような風味に仕上げます。
麺のおいしさをとことん味わいたいなら、「すうどん」ならぬ「すそば」もおすすめ。トッピングはねぎだけというシンプルなそばで、いなりと一緒に食べても美味。
これ以外にも、カレーそばやフーチバー(よもぎ)麺そば、アーサ麺そばなどの変わり種そばも豊富。手打ち生麺だけではなく、細めの自家製生麺もあるので、好みに応じて選べるのもうれしいですね。
3.広々とした座敷席完備。家族でも安心
「ちょーでぐぁ」が幅広い年齢層に愛される理由は、そのおいしさはもちろん、広々とした座敷席にもあるようです。
小さな子ども連れのお客さんも多く、家族でそばを楽しむ姿がよく見られます。小学生以下の子にはお菓子のサービスもあるとか。
座敷以外にも、テーブル席、カウンター席を完備。大人数で来ても、一人で来ても安心です。
やさしい出汁の香りと、風味豊かな麺と。味のアクセントに、沖縄の調味料「コーレグース」を少々。食べる前にさっと一枚撮影すれば、さらに旅の思い出に残る一杯になるはずです。
text:仲濱 淳
Photo:白木 裕紀子
(取材:2020年2月)
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