崎山酒造廠(サキヤマシュゾウショウ)

崎山酒造廠(サキヤマシュゾウショウ)

「酒は百薬の長」といわれ、適量のお酒を飲むことは「血行改善」や「ストレス解消」など、健康的にメリットがあります。

皆さまはお酒、飲まれますか?

沖縄を代表するお酒「泡盛」は、実は糖質もプリン体もゼロ。そして低カロリー。

最近、血栓症の専門家が「本格焼酎・泡盛に血栓溶解(血管に詰まった血栓を溶かす)物質がある」と研究発表をし、注目されています。

今回はそんな泡盛の中でも、女性ファンの多い「崎山酒造廠」をご紹介させていただきます。

1.創業までの長い道のり

那覇空港から車で1時間ほど車を走らせた金武(きん)町にある崎山酒造廠の創業は、明治38年(1905年)。

※令和2年度に崎山酒造廠から「株式会社 松藤」へと組織変更しました。

創業者は明治12年生まれの崎山 オト。

実家が酒屋(現在の(株)比嘉酒造まさひろ)だったオトは、3人の子育てをしながら病弱であった夫(崎山 起心)を助け、実妹と共に酒造りをし、生計を立てていました。

その後、夫は35歳の若さで他界。

オトは当初始めた酒屋を妹の屋嘉比家に譲り、崎山酒造の前身となる、首里赤田にあった友寄酒造を買い取り、新たに操業を始めました。

後にオトの長男、起松が酒屋の2代目となり、22歳の時に藤子と結婚。

昭和19年には、戦争で泡盛の原料となるお米の入手が難しくなり、製造休業状態に。

沖縄県内の中でも特に首里は空襲や爆撃などで壊滅的な被害を受けました。

戦後1946年(昭和21年)、金武町伊芸に官営泡盛製造所が開設されたのをきっかけに、起松は伊芸酒造廠の泡盛づくりの命を受け、泡盛工場長に就任。

そんな激動の道のりがあって、今の崎山酒造廠があるのです。

2.崎山酒造廠の4つのこだわり

温故知新の精神で酒づくりを行う崎山酒造廠。

伝統的な製法を守り、杜氏(泡盛職人)の経験や勘も大事にしながらも“見える化”で品質の安定化の実現を目指しています。

昔から変わらない4つのこだわりは「水」「麹」「醪(もろみ)」「澱(おり)」で、熟練の杜氏(とうじ・酒造りの最高責任者のこと)が崎山酒造廠の技術を継承しています。

:金武町伊芸区の水は沖縄唯一ともいえる軟水。

崎山酒造廠で目指している三日麹と相性の良い水を仕込みに使い、濃厚でふくよかな仕上がりを実現しています。

:杜氏が嗅覚・視覚・触覚を活かしながら3日かけてつくる酵素力の強い麹(三日麹仕込み製法)を使用。

長期貯蔵にも耐えられる深みとコクのある原酒ができます。

:30~40日かけて発酵。時間をかけることで、まろやかさが生まれます。

:仕上がった泡盛の旨味成分を最大限に残すために、極力、濾過を少なくしています。

精製を抑えることで旨味のもととなる油性成分を程よく残し、自然な風味の酒に仕上がります。

3.フランスでも評価された「赤の松藤」

二代目崎山 起松さんと妻藤子さんの名前から命名された崎山酒造廠の代表銘柄「松藤」は、全国酒類コンクールや沖縄県知事賞など、多数の賞を受賞。

「赤の松藤」は、フランスで開催されている、フランス人ソムリエやバーマンによる日本酒コンクール「Kura Master2022」泡盛部門で審査員賞とプラチナ賞を受賞しました。

黒糖酵母から出る芳醇で甘い香りが評価されたのです。

そんな赤の松藤はバニラのような甘い香りが感じられ、特に女性から支持されています。

崎山酒造廠の女将(専務取締役の崎山 淳子さん)も「私も一番よく飲んでいます」と話し「赤の松藤はぜひ炭酸割りで味わってみてください」と話します。

冷えたグラスに氷を半分入れ、赤の松藤を注ぎ、30回ほどくるくるまわした後に炭酸を注げばハイボールならぬ泡ボールの完成です。

泡盛には高級脂肪酸やミネラル成分が含まれているため、よくかき混ぜることで分子構造が小さく細かくなり、炭酸が混ざりやすく、よりクリアで美味しい仕上がりになるのだそう。

4.泡盛初心者や女性から人気の泡盛リキュール

泡盛を使ったリキュールも、泡盛初心者や女性から人気です。

「生しぼり沖縄タンカン梅酒」は、本部町伊豆味の沖縄タンカンジュースと粗濾過・松藤、国産南高梅、沖縄の地釜炊き黒糖で仕込んだ梅酒をブレンド。

日本一の梅酒を決める天満天神梅酒大会2011で約300銘柄中、一般人気投票8位に選ばれた1本です。

「高齢のご夫婦が常連様でいらっしゃるのですが、毎晩ナイトキャップに飲んでくださっているんです」と淳子さんが紹介してくださったのは「沖縄黒糖梅酒」。

南高梅を濃厚な泡盛に漬け込み、地釜炊き黒糖を加えた梅酒で、深みのある甘みと濃密な味わいが楽しめます。

5.酒蔵見学も試飲もできる崎山酒造廠

崎山酒造廠では、酒蔵見学も受け付けています。所要時間は40〜60分ほど。

普段なかなか見ることのできない泡盛蔵の内部をスタッフが案内し、見学の後は松藤の古酒や蔵限定原酒などを飲み比べることができます。

お酒が飲めない方は、泡盛のもろみ(酒粕)から作られたクエン酸・アミノ酸をたっぷり含む健康飲料「もろみ酢」を。

まろやかでツンとこない爽やかな味わいなので、毎日の生活に取り入れたくなるはず。

その他にもここでしか手に入らない泡盛や、泡盛酒造ならではの「職人が作ったこだわりのこーれーぐーす」など、さまざまな商品が崎山酒造廠のショップでは購入できます。

▲代表取締役の崎山 和章さんと専務取締役の淳子さん

ぜひ北部観光の際には立ち寄ってみてください。

Photo &text:舘 幸子

(取材:2023年3月)

住所: 沖縄県国頭郡金武町伊芸751番地

電話番号: 098-968-2417

営業時間: 平日:8:30~16:40/土曜日:9:00~16:30

定休日: 日曜日・祝祭日・年末年始

店舗詳細URL: https://sakiyamashuzo.jp
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