泡盛を製造・販売する池間酒造。
1946年の創業当時から、長年宮古島の人々から親しまれてきました。
初代の池間 金二郎さんから継承し、現在は二代目の池間 太郎さんが代表を務めています。
ニコニコ太郎を代表として、こだわりの泡盛が数多く揃っています。
1.温度管理を徹底した伝統の製法
池間酒造では、米の蒸し方を一から研究し、試行錯誤を繰り返しながら米と麹の相性を探り続けてきました。
製造過程は低温発酵にこだわり、温度管理を徹底して行うことで、上品な香りを持つ酒を生み出しています。
低温発酵にすることで、もろみから蒸留までの期間が通常よりも長くなることに加え、気温が高くなる夏場は特に温度管理が難しくなります。
そのため、非常に繊細で手間のかかる丁寧な管理が必要とされますが、その努力が美味しい酒を生むためには欠かせないのです。
池間酒造の技術と情熱が、生み出すお酒の一杯一杯に込められています。
2.宮古島の泡盛の代名詞「ニコニコ太郎」
代表銘柄は、かわいらしいネーミングの「ニコニコ太郎」。
2代目の池間 太郎さんは、泡盛そのものの味を楽しんでほしい。作り方や飲み方を変えたくないとの思いで、先代から引き継いだ昔ながらの製法、味を守り続けています。
宮古島では、村落の守護神が祀られている神聖な場所として御嶽が数多く存在しますが、ニコニコ太郎でないと御嶽には置けないと言って、愛用している地元の方々も多いそうです。
また、宮古島市街の飲食店でもよく目にするお酒。
ひと際目立つ水色と赤色のカラーに、大きく太郎の文字が目印です。
宮古島にきたら、ぜひ宮古島の泡盛の代名詞であるニコニコ太郎を味わってみてください。
3.長期熟成の上品な香りとまろやかさが人気の古酒「瑞光」
1990年蒸留の「瑞光43度」は、平成17年の鑑評会で県知事賞を受賞した特別な泡盛。
池間酒造が誇りと自信を持って作り上げた逸品です。
さらに沖縄県酒造組合では、3年以上熟成したものは古酒と呼んでいますが、池間酒造では最低でも10年という長期熟成。
上品な香りとまろやかな味わいが特徴です。
一度お試しいただければ、その魅力のとりこになるかも。
先代の想いをつなぎ、長く愛され続ける泡盛を数多く製造、販売する池間酒造。
宮古島の泡盛選びで悩んだら、代表銘柄の「ニコニコ太郎」や「瑞光」を、ぜひお試しあれ。
Photo&Text:松山 雅斗
(取材:2024年1月)
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